こんにちは!
今回は、マルチストロークを取り扱った基礎練習について紹介します!
この記事では、
- マルチストローク練習の取り組み方
- マルチストローク練習の効果
- マルチストローク練習のポイント
これらについて知ることが出来ます!
日々の練習に生かしてみてください!
参考にしている教則本はこちら!
ストローク練習の取り組み方
今回紹介する基礎練習は、以下のような楽譜です!
こちらを参考にストローク練習をしてみてください!

この基礎練習では、次のような内容になっています。
- 1-2小節目:シングルストローク
- 3ー6小節目:ダブルストローク
- 7小節目以降:トリプルストローク
ストローク練習は、以下の手順で取り組んでみてください!
- それぞれのストロークにおける演奏動作(腕や指の使い方)などを丁寧に確認する。
- ゆっくりなテンポから通して演奏が出来るように練習する。
- 脱力を意識して演奏することを目標にする。
マルチストロークは、1回の腕の動きで2回以上叩く演奏方法!
まずはマルチストロークの意味を理解しよう!
ストロークとは次のような意味です。
- 腕の振り・動き
- 1回腕を振り下ろして、売り上げる一連の流れ
ストロークの意味を踏まえて考えると、マルチストロークとは、1回の腕の振りで数回叩くことという意味になります。
1回の腕の動きで演奏する回数
- 2回→ダブルストローク
- 3回→トリプルストローク
ただ2回叩けば良いのではなく、「1回の腕の動き」という点がポイントです!
マルチストロークの演奏方法
次に、マルチストロークの仕組みについて紹介します!
大きく分けて、3ステップで演奏します!
- 脱力した状態でスティックを振り下ろす!
- 跳ね上がったスティックを指で押す!
- そのまま腕を上げる!
順番に解説します!
脱力した状態でスティックを振り下ろす!
フルストロークの要領で、高い位置からスティックを振り下ろします!
スティックが跳ね返るように指や手首には力を加えないようにしましょう!
スティックを振り下ろした後に、スティックが演奏前の状態に近いことが理想です!
ポイントは、手や腕を脱力して、重力に従う点です!
スティックが跳ね上がり、指もスティックと一緒についてくる状態を作るまで、次のステップに行かずに確認しましょう!



また、スティックの持ち方、持つ場所が正しくないと、スティックが跳ね返りにくい場合があります!
親指と人差し指で、根元から3分の1の部分を持っているかを確認しましょう!
跳ね上がったスティックを指で押す!
次に2打目を演奏します!
スティックに触れている人差し指や中指で、スティックを押して演奏します。
スティックが押されることで、もう1打演奏できる仕組みです。
この時に、指以外の部分、手首や腕を動かさないことがポイントです!

2打目を叩くためには、指の力で演奏します!
指以外に、手首や手を上下に動かさないよう意識しましょう!
手が上下に動くと、シングルストロークを2つ打つことになってしまいます。
あくまで、1ストロークにこだわりましょう!
そのまま腕を上げる!
最後のステップで、腕を上げます!
これまでのステップが出来ていれば、この作業単体はそんなに難しくありません!

ただし、これまでの奏法の癖がついていると、以下のように動かしてしまいます。
- 腕を上げながら指で押したり、
- 腕を上げる反動で2打目を打ったりしてしまう
ポイントは、あげるだけを意識する!つまり腕の動かすことだけを意識する点です!
この一連の流れに慣れるまでは、1つ1つの動作を確実に練習しましょう!
トリプルストロークについて
トリプルストロークでは、先ほどの手順における2を1回増やしましょう!
その時に、指でスティックを握りっぱなしにせず、3打目の2のステップが出来るような準備が必要です。
叩き終わったら1の手順のように、重力に従って、スティックを元の位置まで戻しましょう!
意識すべき大切な点は、何回叩いても1ストローク、一回の腕の振りで全ての動作を行うことです。
ストローク練習による3つの効果

アクセント練習の効果は、次の通りです!
- 様々なストロークの仕組みが分かる!
- 脱力の感覚が身に付く!
- コンディション管理がしやすくなる!
順番に紹介します!
様々なストロークの仕組みが分かる!
ストロークは、打楽器を演奏する上で必要な技術ですが、演奏方法や練習方法などが正しく理解されていないのが現状です。
今回の記事を読んで、練習に取り組むことで、より実践的にストロークを理解することが出来ます!
マルチストロークが出来るようになると、以下の演奏に役立ちます!
- オープンロール・・・ダブルストロークが基本となる奏法
- 鍵盤打楽器の演奏・・手順の関係で細かく2打、3打打たなければならない状況で便利
- ソロ曲の演奏・・・・大会や入学試験、コンクールなどの課題曲では必須の技術
仕組みを理解することで、体への負担も小さく、上手に演奏することが可能です!
是非習得してください!
脱力の感覚が身に付く!
一連の流れにおいて力を加えているのは、スティックを押す指だけです。
ストロークには力を入れていない状態を意識して練習しましょう!
この脱力の状態で演奏できるようになるには、テンポ感覚も重要です。
テンポの変化によって、次のようなことを意識しなければいけません。
- 指でスティックを押すときの力
- スティックの跳ね返りの感覚
テンポが速くなるほど、スティックの跳ね返りの力を利用できる為、指の力も必要ではなくなります。
ストロークの起点になる場所も、肘→手首→指先のように、どんどん手先に変化していきます。
その結果、ほぼ全ての部分が脱力できるという仕組みです。
脱力できた状態で演奏すると、細かいリズムの演奏がしやすくなります!
コンディション管理がしやすくなる!
マルチストロークの基礎練習は、楽譜量としては少ないですが、コンディションの確認に最適です!
参考例ですが、以下のように用いてみると良いでしょう!
個人練習
- 手の使い方の確認
- 力み具合の確認
パート練習
- 腕の振り方をパートで揃える練習
- 演奏姿勢を整える練習
- ストロークの演奏の粒を揃える練習
ストローク練習における2つのポイント
ストローク練習をする時に意識するポイントは、次の2点です!
- マルチストロークの仕組みを丁寧に練習する!
- 脱力を意識する!
順番に紹介します!

マルチストロークの仕組みを丁寧に練習する!
マルチストロークは仕組みが非常に大切です。
この仕組みを身体が覚えるまで、丁寧に練習しましょう!
間違った奏法を覚えてしまうと、再び習得しなおすのに時間がかかってしまいます!
- 脱力した状態でスティックを振り下ろす!
- 跳ね上がったスティックを指で押す!
- そのまま腕を上げる!
脱力を意識する!
マルチストロークは、正しい奏法で演奏することができれば、余計な力はほとんど使いません!
脱力が出来るほど、より速く、正確に、美しい演奏が可能です!
身につけるまでに時間がかかってしまうかもしれませんが、様々な場面で使用する演奏方法です。
特にマーチング演奏をする団体は、トラディショナルグリップでマルチストロークを演奏する必要があります!
スティックの握り方が違っても、演奏の仕組みは同じです!
腕の振り方を意識して、他の場所には力が入らない状態を心がけましょう!
まとめ
この記事では、ストローク練習について紹介しました!
日頃の練習に是非生かしてください!
基礎練習と並行しながら、様々な曲の練習をするのもオススメです!
以下のサイトで販売しているので、ご活用ください!
過去の記事もご活用ください!
参考にしている教則本はこちら!