こんにちは!
今回は、音階の意味や種類について紹介します!
音階は、ある音を基準として1オクターブ上の音に達するまで規則的に並べた音の列です。
皆さんが普段知っているドレミも仕組みに基づいて作られています。
仕組みを知ると、基準の音が変わっても音階を正しく理解することができます!
今回の記事では、音楽の世界で広く扱われいる長音階と短音階を紹介します!
「音階」について正しく理解し、音楽をより深く理解しましょう!
今回の記事では、「階名」で音の高さを調べていきます。
「階名」については、過去記事で解説しています!
参考にしている書籍はこちら!
長音階の仕組み
音楽の世界で1番有名な音階が長音階です!
Cを基準にした音階が次の通りです。
画像に記載しているローマ数字はCから数えた順番を表しています。
音階では、基準となる音を1と数えることを知っておくと良いですね!
音階の仕組みはそれぞれの音程を調べることによってを知ることが出来ます!
次に、この楽譜において、それぞれ隣の音同士がどのような音程関係かを調べましょう。
この図から分かる点は次の通りです。
- 短2度は2回登場し、それ以外は長2度で構成されている。
- 第Ⅰ音~第Ⅳ音、第Ⅴ音~第Ⅰ音は同じ音程関係である。
この音程関係で音を並べると、どの音を基準にしても長音階になります!
是非他の音を基準にしたときの長音階がどの音を使用するのかを考えてみて下さい!
音階で重要な音とその名前
音階の仕組みが分かったところで、音階において重要な役割を持つ音を紹介します!
音階では、それぞれの音の性格(役割)によって名前が付いています!
今回は、代表的な主音、属音、下属音、導音を紹介します!
それぞれには次のような性質があります。
- 主音:音階の起点で、音階で最も重要な音
- 属音:主音の完全5度上の音で、主音を支配する(属音があることで主音の役割が確立する)力を持つ。
- 下属音:主音の完全5度下の音で、主音と属音の働きを補助する役割がある。
- 導音:主音に進もうとする性格を持つ音。主音に導かれる性格を持つ。
これから紹介する短音階でも重要な役割を持ちます。
役割を持つ音の名前と性質を正しく理解しましょう!
短音階の仕組みと種類
長音階と同じように有名な短音階も紹介します!
今回紹介する短音階は次の通りです
- 自然短音階
- 和声短音階
- 旋律短音階
順番に紹介します!
自然短音階
長音階と同じように有名な短音階も紹介します!
長音階と同じくCを基準にした短音階が次の通りです!
長音階の楽譜とは異なり、いくつかの音に変化記号がついていますね!
それぞれの音程が変化しているので、短音階でも音程関係を調べてみましょう!
この図から分かる点は次の通りです。
- 短2度は2回登場し、それ以外は長2度で構成されている。
- 長音階の第Ⅲ音、第Ⅵ音、第Ⅶ音を半音下げている。
長音階と同じように、先ほど紹介した音程関係で音を並べると、どの音を基準にしても短音階が作れます!
また、図のように、主音、属音、下属音は、短音階でも同じ性質を持ちます!
注目してみると、長音階と音の高さが変化していないことが分かりますね!
この音階が短音階の基本であり、自然にできた短音階である為、自然短音階と呼びます。
和声短音階
ここで自然短音階に導音が登場しなかった理由を紹介します。
それは、導音は主音と短2度の関係でなければならないからです!
長音階や短音階で音楽を作る場合、導音がないと音楽を作ることは不可能です。
長音階では、第Ⅶ音が導音としてそのまま使用できるため、問題ありません。
しかし自然短音階では、第Ⅶ音と主音は長2度の為、導音として使用することができません。
そこで、第Ⅶ音を変化記号によって半音高くすることで、導音の効果を生み出すのです。
このように第Ⅶ音を半音高くした短音階を和声短音階と言います。和声短音階では、第Ⅶ音を半音高くすることによって、次のように音程が変化します。
- 第Ⅵ音→第Ⅶ音=増2度
- 第Ⅶ音→第Ⅰ音=短2度
他の音程関係は自然短音階と同じなので、第Ⅶ音の前後だけ音程が変化すると覚えておきましょう。
旋律的短音階
和声短音階では、導音の問題を解決するために、第Ⅶ音を半音高くしました。
その結果、導音の役割を果たす第Ⅶ音が誕生するのですが、その一方で新たな問題が発生します。
それは、第Ⅵ音と第Ⅶ音が増2度の関係にあることです。
増2度は半音3つ分ですので、これまでの音階と比べて音の並びがかけ離れている感覚がします。
増2度を解消して、音階のように聞こえるようにするために、第Ⅵ音を半音高くします。
Ⅵの音を半音高くすることによって、次のような音程関係になります。
- 第Ⅴ音→第Ⅵ音=長2度
- 第Ⅵ音→第Ⅶ音=長2度
- 第Ⅶ音→第Ⅰ音=短2度
また、導音は短2度上の音程に進みたくなる性質があるため、音程が上がっていく上行形では非常に大きな意味を持ちます。
しかし、音程が下がっていく下行形では、第Ⅶ音が導音である必要がありません。
Ⅶの音が導音である必要がないということは、第Ⅵ音の音も半音上げる理由がなくなります。
したがって、旋律的短音階の下行形では、第Ⅵ音も第Ⅶ音も元の音程で演奏することになります。
こうして作られた音階を旋律短音階と言います。
旋律的短音階は、上行形と下行形で音程が変化して覚えにくいかもしれません。
仕組みを正しく理解できるように復習してみてください!
まとめ
今回の記事では、以下の内容を紹介しました!
- 音階の意味と音階中の音の名前
- 長音階の仕組み
- 短音階の種類と仕組み
その他の記事も合わせてご覧ください!
参考にしている書籍はこちら!