楽譜でよく目にする強弱記号や速度変化記号を徹底解説!

楽典

 こんにちは!

 今回は、楽譜でよく目にする強弱記号や強弱や速さを変化させる変化記号について紹介します!

 強弱記号や変化記号について理解が深まると、楽譜に書いている内容を正しく知ることが出来ます!

 譜読みの効率も上がるので、しっかり押さえておきましょう!

 今回紹介する内容は、次の通りです。

  • 強弱記号の意味
  • 強弱記号のルール
  • 変化記号の意味

 順番に紹介します!

 日々の練習に生かしてみてください!

強弱記号の意味

強弱記号は、次の2つを基本とします!

これらの記号は、強弱記号であり、音の大小記号ではありません。

「フォルテは大きく」「ピアノは小さく」と捉えてしまいがちですが、強弱記号は、演奏の強弱を示す記号だと覚えておきましょう!

主な強弱記号の一覧

2つの強弱記号を基本として、主に使用される強弱記号は次の通りです!

強弱記号読み方意味
ppピアニッシモきわめて弱く
pピアノ弱く
mpメッゾピアノやや弱く
mfメッゾフォルテやや強く
fフォルテ強く
ffフォルティッシモ非常に強く

強弱記号に関するポイントは、正確な強弱を表しているわけではないということです!

fffを比べた場合、

fが2つ分だから音の強さが2倍になる!」

必ずしもこうなるわけではありません!この点は正しく理解しましょう!

強弱記号のルール

次に、強弱記号が楽譜に記載されるときのルールを紹介します!

強弱記号には次のルールがあります!

  • 強弱記号は、演奏する音の下に示される!
  • 強弱記号は、新しい強弱記号が示されるまで効果を持つ!
  • 同じ強弱記号が複数示された場合でも重複はしない!

順番に紹介します!

強弱記号は、演奏する音の下に示される!

 強弱記号は、基本的に演奏する音の真下に示されます!左の画像の場合だと、強く演奏する場面であることが分かります!

強弱記号は、新しい強弱記号が示されるまで効果を持つ!

 全ての音に強弱記号が付いていると、楽譜が見づらくなってしまいます。

 その為、1度指示があった強弱記号は、次に指示があるまで効力を持ちます!

 しばらく強弱記号が示されていない場合でも、直前に登場した強弱記号で演奏します。

 右の画像で□の部分は、同じ強弱記号で演奏する部分です!

同じ強弱記号が複数示された場合でも重複はしない!

 次に示された強弱記号が、直前に書かれていた強弱記号と同じだった場合は、今演奏する音に示されている強弱記号だけ効力を発揮します!

 どんな時でも、演奏する音の真下にある強弱記号だけを意識すると、混乱が少なくなります!

変化記号の意味

変化記号とは、演奏における速度や強弱を変化させるために指示されます!

強弱記号や速度記号に対して使用されることが多いです!

今回は、よく目にする変化記号とその意味を紹介します!

これまでの強弱や速度を比較して変化する記号

基本となる変化記号は次の2つです!

変化記号読み方意味
piuピウより強く
menoメノより弱く

この2つは、楽譜に登場してきた強弱記号や速度記号に付け加えて使用します!

具体的には次のように記載されます!

変化記号読み方意味
piu Allegroピウ アレグロ今までより速く
(今まで=これまでのAllegro
meno Allegroメノ アレグロ今までより遅く
(今まで=これまでのAllegro
piu fピウ フォルテ今までより強く
meno fメノ フォルテ今までより弱く

また、「mosso」という単語と一緒に使用することもあります!

「mosso」はイタリア語で「動き」という意味があり、「曲の動き=速度」と解釈をすることで、曲の速度を変化させる際に使用されます!

変化記号読み方意味
piu mossoピウ モッソ前の速度より速く
meno mossoメノ モッソ前の速度より遅く

強弱や速度を次第に変化させる記号

次に紹介する変化記号は、だんだん変化するように演奏する変化記号です!

実際の使用例で確認してみましょう!

速度に関するもの

変化記号読み方意味
accelerando
(accel.)
アッチェレランドだんだん速く
stringendoストリンジェンドだんだん速く
(迫ってくるように)
ritardando
(rit.)
リタルダンドだんだん遅く
rallentando
(rall.)
ラレンタンドだんだん遅く

強弱に関わるもの

変化記号読み方意味
crescendo
(cresc.)
<
クレッシェンドだんだん強く
diminuendo
(dim.)
ディミヌエンドだんだん弱く
decrescendo
>
デクレッシェンドだんだん弱く

強弱と速度を同時に変化させる記号

強弱と速度を同時に変化させる記号も存在します!

あまり出てくるものではありませんが、覚えておくと便利です!

変化記号読み方意味
smorzandoスモルツァンド消えるように
(だんだん弱めながら遅く)
perdendosiペルデンドシ消えるように
(だんだん弱めながら遅く)
calandoカランドだんだん穏やかに
(だんだん弱めながら遅く)
morendoモレンド命の絶えるように
(だんだん弱めながら遅く)
allargandoアラルガンド次第に幅広く
(だんだん強めながら遅く)

また、「e」という語を用いて、これまで登場した用語を繋げて使用する場合もあります!

「e」には、「~とともに」という意味があります!

使用例はこちらです!

変化記号読み方意味
dim e rit.ディム エ リット弱めながら遅く
rit.e.cresc.リット エ クレッシ強めながら遅く

今回紹介した変化記号が、楽譜を初めて見るタイミングで理解が出来ると、練習の質が高まります!

少しずつ覚えていきましょう!

まとめ

この記事では、強弱記号と変化記号について紹介しました!

日頃の練習に是非生かしてください!

基礎練習と並行しながら、様々な曲の練習をするのもオススメです!

以下のサイトで販売しているので、ご活用ください!

過去の記事もご活用ください!

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